夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

徐々に見えてきた

昨日定期的に行く出版社に行って、編集者と話をした。書き始めた小説は序盤で、テーマを模索しているところだが、徐々に戦う相手が見えてきた気もする。編集者はもうすぐ定年で時代感覚を共有できていないからこそ、彼にそこまで見えてなくても、自分には痛切に感じるものがあるなぁと思った。

 

上の世代からすれば、自分達やその下の世代は恵まれているということにはなるだろう。世界的に見ても日本は平和で恵まれているということにはなるだろう。でも、生きてきて、21世紀の日本で生活していて、感じることや耳にすることはそんなにポジティブではないと思う。

 

体面を装っても、そこはかとない底知れない絶望感があって、精神的には救命病棟24時みたいに絶えずナースコールが鳴っている。それが日本の現実だと思う。教育も綻びを誤魔化しきれなくなってきていて、中でも愛情の問題は深刻だ。

 

世界規模で今までの世界の在り方を疑問視する声が上がり、テクノロジーの進化やIT革命は人類の幸福には必ずしも繋がらなかったようだ。紛争や分断はますます広がっている気がするし、みんなどこか諦めムードだ。それが自分なりに解釈する現代の空気感だ。

 

現代の問題を真正面から捉えて、救いの物語を提示していきたい。