本当のことは案外わからない。その作品の価値とか誰かの真実の姿とか。人間が完璧じゃない以上基準になる本人の物差しは揺らぐし、どんな人でも見えてない角度、見えづらい角度(死角)というものがある。
自分自身に対しても、自分の作品に対しても、完全に客観的になることはできない。過大評価したり、過小評価したりする中で、それなりのものが真実として提示されたりするのだろう。
今までも未来に対して、過度に期待したり、悲観したりしながら、思ってもみなかった幸運に恵まれたり、現実に叩き落されたりしてきた。
人生って絶望するほどは悪くないものだし、油断できるほど甘いものでもない。浮き沈みの繰り返しの中で、自分はどこに到達するのだろうか?