夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

夏の或る1日

今日は用事があって、休みで、午前はカフェで原稿を書いていた。

12年前の夏の或る1日の事を書いていた。その日も暑い日で、蜃気楼が見えそうだった。

それからそれぞれ別々の道を歩んでいるけれど、あの1日を通して、どこかで繋がっている気がする。

その時わからなかったことが今ではわかる気がする。そして、その時お互い上手に話せなくて、よかったんだと思う。人生にはそういうことがある。上手くいかなかったことが却ってよかったということが。

上手くいったら、そこで満足してしまうから。そこで終ってしまうから。彼女に上手く伝えられなかった。伝えたかった。伝えたい。というのがいつも私の原動力だ。

風は強く吹いているから、力を抜けば、羊飼いが導くように、いつかそこに私を連れていってくれるだろう。