どんなに賢く、自立した、精神的に凛々しい人でもそんなに強くはなれない。
人間的な部分を見た気がした。悩みながら、迷いながら、生きているのだと。
見るべきものを見た気がした。見せてくれたのかもしれない。信頼の証。成長の証。
大人として責任を持ちながら、生きていれば、誰だって時にため息つきたくなる。重いため息な気がした。
受け止めた。
私はそろそろ責任を担うべきだ。語り部として。
世の中や社会、人間について語りたい。
考えた言葉じゃなくて、口をついて出る言葉を。
私は私のためじゃなく、誰かのために言葉を語ろうと思った。
つきたくてもつけないため息のために。
泣きたくても泣けない人のために。