夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

夜明け

午前4時

車でファミレスに来た

冴えない店内

場末の雰囲気がこだましている

そして、無駄に元気なクラシックが流れている

私はやりきれない気持ちになり、筆を持った

友人は「努力は嘘をつかない」「社会は改善してきている」というけど、私はそうは思えない

不幸な人は相変わらず、不幸なままだし、省みられずにいる人は絶望したままだ

そんな私は幸福でも不幸でもなく、何もできない自分とふがいなさを友として生きている

世の中に不満があるわけじゃないけど、不幸な人のやるせない顔やため息を聞くと心をつくものがある

「自己責任」という言葉はあまり好きじゃない

都合のいい言葉だからだ

世の中そんなに単純じゃないし、

それを言えるのはいつも高みから人を見下ろしている人だけだ

どんなに水をやっても芽が出ない種や

かけても届かない、虚しく響く言葉

そういうものが無駄になってないと信じるのはすごく難しいことだ

ただ我々はそうやってバトンをつないできた

祈るように愛の営みを続けてきたのだ

もうすぐ夜が明ける

何度体験しても、夜明けとはいつも期待以上のものだ