夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

『愛』をこめて

今日はちょっとした別れがあった。よく通っているカフェの店員さんが今日が最後の勤務だったのだ。

そのことを知って、いてもたってもいられず、丁寧な字だけれど、書きなぐるように想いをぶつけた。

要するに、丁寧に誠実に他者や仕事に向き合う、あなたに元気や勇気、癒しをもらってきた。自然体で飾らず、好奇心を持って、前向きに生きるあなたが好きだった、と。ずっと応援している、と。

それとともに、その子の今の年ぐらいに読んで、すごく感動した、『星の王子さま』を贈った。

私の手紙やそのプレゼントは今の彼女にとっては取るに足らない、何でもないものかもしれない。でも、いつかはそれらが羊飼いが導くように、意味を持ち始めるだろう、と信じている。自分がさりげない手紙や本にどれだけの想いをこめているかをわかってくれるだろう、と信じている。

そう思わせてくれたのは最近もらった手紙に依るところが大きい。真面目でいることも、丁寧に生きることも、他者を思いやったり、感受性が豊かなことに対しても、私は私自身に対して懐疑的で、自分の性質を呪ったことも多かったけれど、ある女性のこころのこもった、誠実な、情感豊かな、こころの機微を掬い取るような、手紙によって、瞬間的であるにせよ、確実にすべてが解決してしまったような感覚があった。要するにそれらはいいことで、素晴らしいことなのだとわかったのだ。

だから、私は今日もためらわず、「愛」をこめて、ぶつけたのだ。嗤いたければ、嗤えばいい。ただ私には動かぬ証拠と確信があるのだ。