夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

荒野のおおかみ

3時間位眠ったけれど、起きてしまった。新しい環境に対し、緊張し、不安を感じているのだろう。

昔もらった、手紙を読んでいた。最近も手紙をもらう機会があり、やっぱり手紙(言葉)の力ってすごいなと思ったところだったので、すがるような気持ちで、自分の部屋の机の引き出しから、過去にもらった手紙を取り出し、読み返した。

それぞれ嬉しかったが、一つ感じたことはもらった時は大して気にも留めず、素通りしてしまったような、何気ない飾らぬ言葉の方がかえって今沁みてるということだ。

現代の資本主義社会って数字やシステムが主体になっていて、個人の思想や人権やプライドは踏みにじられ、剥奪されているような気がするけれど、現実に圧倒されて、諦めちゃうのか、何か希望を見出だして、横たわる真実に橋を架けられるのかはその人次第だと思う。

こんな時代でも、人間が空っぽじゃないと教えてくれるような手紙達だった。安易な思考で簡単に判断したり、諦めて手放しちゃうのか、それとも生きるってことにも考えるってことにも冷めないで、悩み続けられるのか、作家というのは最後まで後者であり続けられるような人のことを言うのだと思う。

夜が明けてきた。少しだけ眠ろう。