夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

朝もやの中で

おはようございます。

ところで、最近自分の二冊目の本の詩集を読んだ。最後の詩で、「そこに映っていたのはもう気弱な文学青年じゃなく、決意と覚悟に満ちた一人の文学者だった」と結んでいる。

28歳のあの時点ではその言葉は正直背伸びだった部分もあるけれど、34歳の今そういう風になれてきたと思う。責任を持って、言葉を紡いでいるというような。

佐野元春が何かのインタビューで、「僕は音楽を作る時、いつも15歳から25歳の若者に届くように作っている」というようなことを言っていたが、私もそうだし、クリエイターって多かれ少なかれそういう部分があるのかもしれない。

文学に関して言えば、もちろんすべての世代や年齢層に響けば、それに越したことはないが、実際問題年を経れば経るほど、価値観も定まってくるし、人格形成を経た上で読んでいるということになると思う。

例えば、私が青年期に読んで、感銘を受けた『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も20代前半に読んだから、それほど感銘を受け、人生に影響を与えたのだと思う。

だから、私も若者に向けて、書いてゆきたい。上から目線じゃなく、自分の体験や見てきたものを共有したい。彼らが見ているものや感じていることを想像したい。朝の空気の中で、そんなことを思った。