「嫌われる勇気」を読み終わった。大して感銘を受けなかった。むしろザラリとした嫌な読後感だけが残った。
心理学の本はこのような読後感を残すものが多い気がする。人間の心を科学的に分析的に解き明かすことによって読者をいたたまれなくする。人間を単純化して、簡略化しているような印象を持った。
200万部以上のベストセラーらしいが、ベストセラーらしくわかりやすいが、後には残らないような著作だと思った。
文学と心理学は親和性も高いが、どこかで相容れない気がする。結局、「こころ」は科学では解き明かせない気がする。
ただ読んでよかった、とは思う。