夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

灯(あかり)

疲れている。眠る前に何か書こう。気持ちが逆立っている部分があるから。

社会や人間というものに対して、根強い怒りがある。ズル賢く、世故に長けた世間というものに対しても。

魂を売ってしまえば、容易く順応できるのだろうけれど、良くも悪くも自分にはそれができない。だから、こんな負け戦を強いられているのだ。

伝記で描かれる天才画家(ゴッホゴーギャンなど)のように、人生が終わってしまって、後に描かれるのならば、それは美談になるだろうけれど、彼らも生きている最中は自分の性質と才能と運命を呪ったと思う。それは救いのある美談などではなく、呪われた受難者の呻きと発狂でしかない。その苦難の旅路の果てに僥倖のような奇跡的な作品や境地に立てたとしても、それは美談として片手間にお茶の間で消費されるような生易しいものではない。

本物を追求している限り、世間とは対立する。人生がゲームだったら、譲歩して、妥協して、調停を結ぶだろうけれど、私にはそのつもりはない。人生が一度きりの真剣勝負で、過ぎてしまったら、絶対に戻ってはこないものだと知っているからだ。

こんなことを書いたが、私は迷っているわけではない。ただ私は私の生き方を肯定したいのだ。孤立無援の中で。