夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

ザ・スマイル

年を取って、趣味が洗練されるということはあるかもしれない。音楽とかもいろいろな音楽を聞いてきた中で、耳がよくなってきて、良いものとそうじゃないものを聞き分けられるようになってきた部分もあるかもしれない。それは文学も人間に対してもそうかもしれない。

いろんなパターンのいろいろなものを見てきて、嘘と本当の区別も段々見分けられるようになってきて、本当にいいものとはどんなものかということも段々わかってきたのかもしれない。簡単に言ってしまえば、本当にいいものというのは、少なくて、貴重だから、稀有だし、稀有なものというのはそれだけ困難な道を経てきたからこそ、その価値を獲得できたのだと思う。そういうことが段々わかってきて、本当にいいものを直感的に嗅ぎわけられるようになってきた。そういったものは雰囲気や息遣いからして、ちょっと違って、それに全く気づかない人もいるし、そういったものに対して怪訝な表情をする人も多いけれど、わかる人にはわかって、妖しい魅力と独特の存在感を放っている。本人がどんなに隠そうとしても、漏れ出ていて、わかる人にはわかってしまう。

レディオヘッドトム・ヨークなどが中心になって、作ったバンド、ザ・スマイルのアルバムを聴きながら、そんなことを思った。