レディオヘッドの暗いアルバムを聴いている。ピアノを弾いているような気持ちで浸れている。少し疲れているんだと思う。
そんなにヤなことやアクシデントは起こっていないけれど、普段から気を張っているし、頑張ってきた分だけ少し疲れているんだと思う。
ところで、音とか音楽というものが前よりわかるようになってきた気がする。優れたバンドがなぜこの楽章にこの音を挿入するのか?とかこの起伏の中で次にどうしてそのように展開させるのか?とかがなんとなくわかってきた。
それは特定の好きな優れたバンドのアルバムを数千、下手したら、数万回それぞれ聴いてきたからだと思う。フューネラル・フォー・ア・フレンド、リンキン・パーク、レディオヘッド、グリーン・デイ、コールド・プレイ、ビートルズなどを。音の感覚が磨かれてきたんだと思う。
音楽を作るのと文章を作るのは似ている。どんなリズムでどう収斂させて行くのか?意味と語感を持った単語という武器(効果音)をどこに投入して、アクセントをつけるのか?展開させて、発展させるのか?断ち切って、変化をつけるのか?
言葉や音楽という限られた素材や感覚の中で、圧倒的に屹立している芸術作品は驚異(脅威)だ。そういった迫ってくる感覚に反発を与えたい。創造的な行為によって。