夏が終わろうとしている
こころなしか蝉の鳴き声にも元気がない
私はまた一つの夏を越えたことになる
時間が過ぎるのが年々あっという間になっている気がして、少し恐くなる
そして、過ぎた時間は戻ってこない
まやかしでも信じない限り、人生は厳粛で、取り戻せない時間ややり直せない決断の連続で満ちている
後悔しているわけではない
そうならないように生きてきたつもりだ
ただ感慨はある
36歳の地平から眺める世界は希望に満ちているとも言えないし、かといって光がないというわけでもない
そこにはフラットとも言える地平が広がっている
これからそこにどう色づけしていくかは、自身に委ねられているようだ