人の人生は様々で、36歳にもなれば、いろいろな人の人生と交錯してきた。死んでしまった人もいるし、ダメになった人もいるし、花開いたり、活躍している人もいる。本人達の努力だけでなく、家系の因縁やカルマ、偶然によっても人生は導かれる。そして、結果としてそれらすべてが必然にも感じられる。
自分も今、一時的に人生の見晴らしのいいところにいて、来し方と行末を考えている。今までよく頑張ってきたと自分を褒めてあげたい部分と幸せになれなかったり、どうにもならなかった人達の横顔が浮かぶ。
人生っていうのは確かに不思議だ。そこに介在するやりきれなさや不条理に自分なりに落とし前をつけたいというのが私が文学をやっている根本動機なのかもしれない。誰かを救済するような物語を書いていきたい。