雨が降っている
確かあの日も雨が降っていた
雨はひたひたと降り、そして、いつも少し悲しい
私は乗り越えられたのだろうか?
私は少しでも変われたのだろうか?
私は小説や詩を、いつも何かを克服するために書いてきたのかもしれない
今35になって、人生ってあの時決断を間違っていたら、こうはなれていなかったということばかりだ
グチャグチャになりながら、必死でつかんだ糸が私を導いてくれた
それしかなかった
そして、それが唯一つの正解だったのかもしれない
ただ、だからといって、これからも道を誤らないとは限らない
人生なんて一回きりで、常に全力勝負だ
負けたくない
何に?
世の中にとか常識にとかライバルにとかいろいろあるけど、
やっぱり自分自身にだ
過去の自分に、弱い自分に、自分自身に、
負けたくない