夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

いつもずっとそうだった

文学というものの一つの普遍的なテーマとして、「祈り」というものがあるだろう。

荒れ狂う、忙しない現実の中で、理想や信念はあまりにも脆弱で、心許ないように感じられる。

現代では数字や効率や理屈がとてつもない力を持っていて、目に見えないもの、わかりやすい形で利益にならないものは、軽視されがちだ。

誰もがスピードに追いたてられていて、競争に駆り立てられている人も多い。困っている人の話をゆっくり聴いている暇なんてない。着飾っている人も多いけれど、美しさが表面的なことも多い。気の利いた、上っ面な言葉がマスメディアやコマーシャルを彩る。

こんな世界で誠実に生きることになんて意味があるのか?と思うこともある。誰もが白気ムードで、自分を欺きながら、生きているように感じられることさえある。

だから、自分にとって、文学は「祈り」でいいのだと思う。現実的な方策とか提言を示す場ではなく、純粋な「祈り」を行うべき場だと思っている。理屈じゃなくて、純粋な究極の祈りは叶えられると信じている。いつもずっとそうだったから。