書きかけの原稿を書いている。
納得できる文章が書けるとやはり嬉しい。
自分の痛くて、甘酸っぱい思い出達。あの時は笑えなかったけど、今ではそんな過去が微笑ましい。悩めるのも幸せだったのだと。
自分のこともよくわからなかったし、選択肢が多すぎて、途方に暮れたけど、次第に自分の道も定まってきた。計算したわけじゃないし、計画通りでもなかったけど、なぜか納得している。
それはたぶん悩んで、もがいた末の今だからだ。これしかなかったとも言える。
人生とは不思議なもので、どういうわけかスタートダッシュを決めた人が先頭を走り続けるわけじゃない。
最初は転んで、踏みつけられて、すべてを失ったぐらいでちょうどいい。器用に生きる必要はない。小さくまとまる必要もまたない。
回り道をしながら、ゆっくり大きくまとまっていけばいい。お天道様に背を向けずに。