「世間」というのは恐ろしいということが、年を取るにつれて、わかってくるのは私だけではないだろう。やはりそれなりに「世間」というものは恐ろしい。実体は見えないけれど、圧倒的な力を持っていて、人が失脚するのを今か今かと待ち望んでいる気すらする。噂や悪口が何より好きで、手のひらを返して、すぐに徒党を組む。陥れることが何より好きで、そのくせ責任は全く取らない。人の痛みに鈍感で、エゴを満たすためなら何だってする。
そういったところで、夢や理想を実現していくことはすごく難しいことだ。ただ私はそれをやっていかなくてはならない。