夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

惜しみなく与える者は常に与えられる

世界に入るというのは疲れる。周りの世界と隔絶するような、集中力で向き合うからだ。感覚を研ぎ澄ます。こころの声に耳を傾ける。見えないものをなぞってつかむ。全部の感覚をそこに投入する。後先を省みないで、打ち捨てる覚悟で没入する。労を惜しまず、手足を動かす。ゴッホが絵画に対してそう言ったように、執筆も他ならぬ「労働」だ。

一つの「美」を生み出すために、目には見えない思索があり、自己否定があり、社会に対しての懐疑があり、リスクを負った反抗があり、変革と克己と爆発がある。仕事は嘘をつかない。私がどれだけの事をしてきたかは今までの作品やこれからの作品が物語るだろう。すぐにはわからなくてもいい。ただいつかはわかるだろう。私の言葉が上っ面ではなかった、と。