暑くなってきた。
朝起きて、身体が結構ダルかったので、約4ヵ月振りに仕事を休んだ。
午前中はずっと寝ていて、それでも疲れが取れなかったが、寝てばかりいても、余計疲れが溜まりそうだったので、昼食を取った後、本屋に行き、100分de名著・三島由紀夫・金閣寺を買い、近くのカフェで読んでいた。
平野啓一郎の解説のわかりやすさも手伝い、世界に入れ、少し癒された。現実が嫌になった時、文学は逃げ場になる。みんな何食わぬ顔して、日常を営んでいるけれど、内側では様々な感情が交錯していて、裏切られ、傷つき、葛藤し、克服があり、小さな達成がある。
メディアが切り取るのは表面的なものが多い気がするけれど、人間の本質的な問題はいつも内側にあると思う。
何かが起こった時、それは変えられなくて、避けがたいことだけれど、それを悩み抜いて、肥やしにするか、擦れて、責任転嫁して、向き合わないで、現実から逃げてしまうのかはその人次第だと思う。
いつも生きるのは大変だけれど、文学は「生きるとは何か?」「どう生きるべきか?」という本質的な問いに立ち返らせてくれる。
明日から無事仕事に通えるといいな。