夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

ゆっくりゆっくり飛べばいい。
焦ることなく、気負うことなく。
誰と競うわけでもなく。
ただ羽根をはためかせればいい。
空気と風に身体を任せて。
誰も敵じゃないんだ。己以外は。
誰かが君を呼んでる。優しい声で。
少しずつ声は小さくなっていく。
昔は何でもないと思っていたことが、ふと取るに足るものであることに気づく。
自分の影が前より薄くなっていることに気づき、目を閉じて再び目を開けると錯覚であることに気づき、ひとりごちる。
風はどこかの地点を通って、南に流れていく。
「知ってる」なんて、何かに対して言うのはやめよう。
それだけで何も知らないことを知らせてしまうから。
世の中をフェアに見ようとしても悲しいことばかりに目がいってしまう。
俺はたぶん暗いんだ。ペシミストなんだ。
ピアニストが弾く旋律にハッとして、自分が何かを失っていたことに気づく。
もっと世の中のいい側面、世界の明るい部分も認めよう。
できるか、わからないけど。
蝶は今日も何も考えることなく、日常をあてもなく泳いでいる。