太陽がまた昇るのを懇願している
闇はあまりにも深い
荒野はしんと静まりかえっている
こおろぎの鳴く声
使えなくなった方位磁石
あてのない道
頼りになるのは自分の身体だけ
昔の温かい思い出が頭をよぎる
忘れてしまったことも多いけど、
随分いろんなことを覚えている
自分はずっと孤独だと思っていたけど、
そうでもなかったのかもしれない
帰る道がわからない今だからこそ
見落としていたものに気づく
その時大事だと思っていたものより、
そう思わなかったものの方が大事だったと今、気づく
見えなくなった地平線を追いかけて、
俺の旅は続く
俺は家に帰れるだろうか?