夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

憂鬱な夜に

憂鬱な夜だから、このままだとどうにかなってしまいそうだから、普通に生きるには退屈過ぎるから、スタバに来て、アイスコーヒーを飲んでいる。この時間にカフェインを摂るとおそらく眠れなくなるけど、それでも家にじっとしているには、今夜の倦怠感はひどすぎた。

時々ある。わけのわからない感情。自分が無価値に感じられたり、やっていることに意味がないんじゃないかって。いくつになっても、不安定な自分は何なんだろう?誰か、この気持ちに共感してくれるかな?夜の細い雨はしとしとと優しく、地面にアスファルトに降り積もる。僕に共感してくれるように。

家族や仲間がいても、人は時に孤独だ。全世界から孤立しているようにさえ感じられる時もある。明かりは灯っているのだろうか?錆びた手と醒めた情熱じゃ何もつかめやしない。自分が映画に出てくる偽物(インチキ)野郎を演じているんじゃないかって不安になる。嘘の言葉。実質のない行動。空虚な微笑み。

29歳の今思うことは背伸びもせず、偽りもせず、自分でいようってこと。才能なんてないのかもしれない。意味のない言葉達なのかもしれない。いずれまったく書かなくなってしまうのかもしれない。反抗心も薄れ、感覚も鈍るのかもしれない。ただのつまらないどこにでもいる大人になり、帰りの電車で夕刊フジでも読んでいるのかもしれない。悩んでた意味も忘れ、つまづいている人に対して、首をかしげるのかもしれない。小説なんて読んでも、心を動かされず、音楽を聴いても、口ずさんだりしないのかもしれない。

でも、そうはならない。なぜだろう?なぜかわかる。そうはなりたくないって思っているから。その気にさえなれば、いくつになっても「志」は保っていられるはず。たいした人間じゃないよ。それはわかってる。でも、人間にはそれぞれに価値と意味と色があるんだ。「志」に応じて。