私の心には1つのカフェが刻まれています。
そこは「マハロ」という名のハワイアンカフェです。
「マハロ」はハワイ語で「ありがとう」という意味です。
そこは店名が示すように温かい店でした。
思い出すと心がほっこり温まるような店です。
テラスや窓際の席から見える夕日は絶景でした。
店員さんはみんな品があって、背筋が伸びていて、見た目にも心にも清潔感がありました。
この店について語り出すと、長くなりますが、本当に夢を具現化したような店でした。
こうやって語ってしまうと陳腐になってしまいますが、私にとってはまさに「パラダイス」でした。
鮮やかな色とりどりのパレオ、コーヒーの香り、ウッド調のチェアとテーブル、聴こえてくる優しいハワイアンの音楽。
マハロがなくなってしばらく経っても、私ははっきりと覚えています。
何千回も通った店ですから。
様々な光景がよみがえってきます。
そして、思い出す度に少し寂しくなります。