夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

あの頃 その3

とまぁそんなこんなで春休みを日雇いなどをしながら、過ごし、入学式を迎えた和也だったが、新調したスーツを着たはいいが、ネクタイの締め方がわからず、上階の大家に締めてもらうなどした際の大家夫婦の思いの外冷たい態度に家庭とは違う世間の冷たい風を感じるのだった。

また、出席した入学式もどこかみんな頭が良さそうで洗練された雰囲気に自分と違うものを感じ、怖じ気づき、友人もまだいなかったので、少し見たぐらいでそそくさとその場を後にするのだった。

その後直前まで勝手がわからず、困難を極めたパソコンでの履修登録も終え、新歓コンパなどに参加する中で、大学での生活にも少しずつ慣れ、友人もでき始めてきたのだった。