時は流れている
私はそれに抗えず、流されたままだ
ある意味で人間なんて究極的には何もできないのかもしれない
昔一人で伊勢に旅行に出た
名古屋を経由して、伊勢神宮の近くのビジネスホテルに泊まった。テレビとベッドと鏡張りの机だけがある、狭い部屋の中で原稿用紙に文章を書いていた。24・5の頃。
あの頃書いていたもののことは忘れてしまったけど、そんなにわるいものでもなかった気がする。それを出版社に持っていって、自費出版につながった。結局その原稿は使われなかったし、今はもう紛失してしまったかもしれないけど、いつかまた読んでみたいと思う。
体調を崩し、明日をも知れぬ我が身の中で、そんな時だからこそ、浸れる世界がある。そんなにうまくなんて生きられない。私は機械ではないのだから。
いろんな人間関係や人間模様の中で生かされている自分を感じている。浮上すべき時が来るまでは、じっと深くに潜っていよう。