季節が終わるのはあっという間で
青春と呼ばれる時期はとうに過ぎたのかもしれない
それでも鳴り止まない音があって、鼓動がある
連れていってくれる場所がどこなのかはわからないけど、
たまには我を捨てて、素直になってみようと思う
殻に閉じこもるのを一時中断して
ふさいでた手を少し離してみて
色のついた眼鏡をはずして
世界がどのようなものか感じてみようと思う
揺れるススキを見ながら、思ったことは
どうやら人は純粋なままではいられないらしいということ
だけど、失ったもののことを忘れないでおくことはできるということ
傷口は雨で濡れ
もうすぐ9月が終わろうとしている
彼に会ったら、「よろしく」と伝えてくれ