4月下旬の朝陽が私を照らす
私は過去の道に落としてきたものを思い出せずにいる
あの時した誓いが何だったかしら、と頭をひねる
移り変わる景色や他者の顔色なんかろくに見ずに
ここまできてしまった
それらが持っている美しさや深さに心を留めることなく
がむしゃらに歩んでしまった
大事にしてるのは自分だけで
気にしているのは自分がどう見えるかだけだった
他者がしてくれたこと、しようとしてくれたことなんか
ろくに気にしてなかった
関心があるのは自分だけで
いつもやっているのは自己満足だけ
「世界が自分にとってもっと都合がよければいいのに」と心の中でつぶやいていた
変われたか?なんてわからない
でも、そろそろそういう自分に嫌気が差してきた
丹念に墨をすって、
新しい紙に、
筆を落とそう