夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

読了

10日前くらいにブログでも触れた友人が昔書いた小説を読了した。

それなりに長い小説だったが、読めてよかった。読んだ後は少し興奮してしまって、街中を歩き回ることになった。

ある程度完成度の高い作品だと思う。素人とは思えないくらい。もちろん少し単調なところがあるなど課題は散見されるが、この作品の大きな長所として作者がこの作品を楽しみながら書いたんだということが伝わってくることと、この作品を書いたことが作者にとってきっとよかったんだということが伝わってくるところです。

主人公二人が親切な他者と触れあっていくことによって、傷がふさがっていくところや心の芯のような部分が温められていく描写は説得力がありました。そして、子供と大人、女性と男性、などの社会での役割などについても考えさせられました。

生きていくこと、年を重ねていくことは時に苦しいことです。自分を責め苛むことや未来の選択に悩むこともあります。劣等感や挫折感がいつまでも自分を邪魔し、前に進むことを阻むこともあります。でも、そんな時でも自然は優しく見守ってくれるし、温かい視線を投げかけてくれる他者というものもあります。

人生という戦いは時に難局を極めるけど、人は悩んだ分だけ奥深くなれ、苦しんだ分だけ他者に対して優しくなれるんだ。そんなことを教えてくれる、良書でした。

この小説を読んで、僕もまた書きたくなったし、文学(小説)というものがより好きになりました。

素敵な良書をありがとう!!

それでは、素敵な1週間を。