夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

惡の華

絶望的な夜明けのような後味

煙草の匂いが服だけじゃなく、髪にもまとわりつく

ずっと前から味のなくなったガムを噛み続けている俺は29歳特有の終末論的な思想を抱きながら、カロリーの高そうなハンバーガーとポテトを貪り食っている

シャワー後の濡れた髪が額にベタッとくっついている俺は鼠のように食料にかじりついている

未来にあてなどなく、徒に時間を浪費する日々

昔見ていた夢はとうに破れ、今はなけなしの金で酒をあおる

俺に希望はあるのか?

尻ポケットには「惡の華」があった