2016-12-06 惡の華 絶望的な夜明けのような後味煙草の匂いが服だけじゃなく、髪にもまとわりつくずっと前から味のなくなったガムを噛み続けている俺は29歳特有の終末論的な思想を抱きながら、カロリーの高そうなハンバーガーとポテトを貪り食っているシャワー後の濡れた髪が額にベタッとくっついている俺は鼠のように食料にかじりついている未来にあてなどなく、徒に時間を浪費する日々昔見ていた夢はとうに破れ、今はなけなしの金で酒をあおる俺に希望はあるのか?尻ポケットには「惡の華」があった