夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

月の光

夜、あてのない夜

小雨の降る街

なぜか涙が出てくる

悲しいわけでもないのに

孤独だからか?

確かに今、孤独だ

通い慣れたカフェにいて、

帰る家もあるのに

憂鬱や哀愁にフタをする術を僕はまだ知らないし、

知りたいとも思わない

夜はまだ始まったばかりで、

暗闇と静寂が目を覚ましかけている

今日が昨日になってしまうのが少し怖くて、

茫然と闇の中を見つめてる

誰にも知られることのない悲しみが疼きだし、

見えない月の光と共鳴している

僕はただここにいて、

静かに年を取る

ただそれだけだ、ただ……