何から書き出そうか。「お詫びとお願い」という記事で「今後はより『価値』のあるものを書けると思う」なんて書いたから、ハードルが上がってしまって、うまく筆が進まずにいる。
それでも、「より『価値』のあるものが書けると思う」と書いたのは根拠に乏しい楽観主義からのみ導き出された言葉ではない。
今まで約10年、文章や詩、つまり文字のつらなりで意味や美しさを構成する作業、すなわち「文学」の道を邁進してきた。「才能がない」と嘆いたり、一向に上達していないように感じたり、自分のやっていることが無意味に思えたりしてきた。
それでも、10年の間に「これはうまく書けた!」とか読んだ人が笑ってくれたり、喜んでくれたり、泣いてくれたりするなど、他では味わえない本当に幸せな瞬間にも恵まれた。自費出版で出した2つの本も売り上げもさることながら、随分好意的な反応をいただけた。
そして、なにより最近、自分の書いているものに「自信」が持ててきた。伊達に10年やってきたわけじゃないし、自分の「書くことが好き」という感情にはずっと自信を持ち続けている。大切な友達が言ってくれた、「努力は実を結ぶ」という言葉は嘘じゃないと思うし、現にもう努力は実を結び始めている。
大切な先輩が送ってくれた「はみだし者の神話」を信じて、このかっこ悪い、凸凹な、はみだし者だけが書ける「物語」を紡いでいきたいと思います。
頑張ります!応援よろしくお願いします。