ずっと先に手を伸ばす。
何かに触れそうだが、もう少しで手が届かない。
「Hello」と見知らぬ人に声をかける。
聞こえているはずなのに反応がない。
もう少しで30歳だ。
まだ人生を語るには早すぎる。
でも、希望だけを語るには年を取りすぎてる。
一度掲げた旗は引っ込めようがない。
今の自分に満足しているわけでもないし、後悔しているわけでもない。
それでも面白い人生を送れてると思っている。
段々仲間が増えてきた。理解者が増えてきた。
通じあえるんだと思えるようになってきた。
重なりあえるんだと思えるようになってきた。
どこに行くんだろう?自分は、世界は。
向かう先に待つものは何だろうか?
風を受けた旗は気持ちよさそうになびいている。
余計なことなど何も語らずに。