気楽な気持ちで打ちたい。レディオヘッドを聴きながら。リルケ詩集を手元に置きながら。
ここは宇宙にあるちっちゃな惑星(ほし)、地球。
そこで暮らしてる、僕。ため息つきながら、笑いながら。
仲間もいる。助けてくれる人もいる。食べるものも憂鬱にさせてくれるものもある。
平均80年ぐらい生きられる。でも、途中でがんになる人もいるし、交通事故に遭う人もいる。中には自ら命を絶つ人もいる。
仕事したり、家事したり、遊んだり、育児したりしながら、みんな生きてる。人生って何をする場なんだろう?
誰かのことを急に愛しいと思うようになったり、誰かのことが急に気の毒に思え、心配になったりする。急に相手に共感を覚え、仲間意識を持てたりする。
頭の中で音楽が鳴り響き、色彩が蕾から開花し、まどろみと言語が結びつき、昔の柔らかな記憶を呼び起こす。線香花火やおたまじゃくし、市民プール。予定のない長い夏休み。教育テレビで放送される高校野球をじぃちゃんと一日中見ていた。じぃちゃんのたばこの甘い苦いにおいが鼻にささった。
今もいつか過去になるんだ、思い出になるんだ。自分もいつかじぃちゃんと同じ歳になるんだ。毎日、日が暮れていくように、人間にも黄昏時や夕暮れ時がくるんだ。
人生が甘いだけのものじゃないとわかったり、希望は写し出す一側面に過ぎないとわかってからの方が人生をより愛せるようになったのはなぜだろうか?30年近く生きているのに生き方がいっこうに上達しなかったり、他者との関係で悩んでばかりいるのはなぜだろうか?そして、それでも絶望しない強さはどこからくるのだろうか?
太陽が大地や都市に光のカーテンを投げかけ、憂鬱や不安が希望と夢に釣り合いを与えている。1日1日生きよう。人間にできるのはそれぐらいなのだから。行き着く先は死なのだろうか?それとも永遠なのだろうか?求められるまま行こうか。光の鼓動に合わせて。