人は何かを担うべきだ。仕事だったり、役割だったり、義務だったり、責任だったり、税金だったり、運命の重荷だったり。担うべきものを担わずにいるとロクなことにならない気がする。太ったり、ギャンブルにのめり込んだり、暇をもて余したり、おかしくなったり。
運命が人々に課すものは時に過酷だ。受け入れたくない時もあるし、顔を背けたり、背を向けて逃げ出したくなる時もしばしばある。でも、人はたぶん運命から、歩むべき道から逃げてはならないのだ。逃げようとすると、ごまかそうとすると、余計事態は厄介なものになる。
なら、受け入れようじゃないか。自分に課された人生を。重みも温かみも独自の役割も個性的なキャラクターも夢も。
29歳になり、少し慣れてきた、自分が背負わされたものに。それは重くて、苦しいだけじゃないと気づいてきた。苦労や苦悩や忍耐は豊かな形で返ってくることも予感できるようになった。
自分の人生や運命を呪うときもあるけど、そういう経験が多く、それを数多く乗り越えた人ほど豊かな価値ある人格に花開いていくんだと思う。
自分は何になっていくのだろう?それはたぶん自分の魂だけが知っている。