夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

THINGS BEHIND THE SUN

暗い側面も明るい側面と同じくらい意味があるし、重要だ。普段明るい人が暗い部分を見せてくれた時、ちょっとホッとする。

カウンセリングを受けていると自分の未熟さや弱点が認識させられる。無防備な時に、鏡を見せられたみたいに。その自分は頭でっかちで凝り固まっている。魅力的じゃなく面倒くさい。独りよがりで弱々しい。

段々認識させられることだけど、自分なんてどこにでもいる取るに足らない青年。特筆した何かがあるわけでなく、野心も段々なくなってきた。特別な人というよりは何気ない優しいオッサンになりたい。少しは教養があって。弱点だらけだとしても、そんなに悲観することはない。弱点や問題点はまだまだ解消できそうにないけど、それはそれでいいじゃないか。

プラスもマイナスも同じぐらい重要だ。どっちにも同じぐらい価値がある。僕はたぶん陰と陽だったら、陰だ。前はそれが嫌だったけど、段々受け入れてきた。自分じゃない役割を引き受けることはない。無理することはない。自分らしく自分のペースでやっていこう。

暗い音楽や暗い文学が好きだ。ニック・ドレイクやジェームス・ブラントを聴くと落ち着くし、ヘッセやロマン・ロランの小説の主人公が悩んでいるところを読むとひとりぼっちじゃないんだと思え、心が洗われる。

僕はどこに流されるのだろうか?このままずっと漂流したままってことはないだろう。でも、波に揺られている今もそんなに悪くない。光に導かれる昼間もいいけど、漆黒の闇の夜もそれはそれでいい。人生なんて自分の力の及ぶ範囲の方がずっと狭い。与えられた今や現状も取り立てていいというわけじゃないけど、悪くはない。

悲観するほど今の自分も腐ってないし、ただただ淡々と日々が流れていくのを見つめるのも趣がある。風が新緑や髪の毛をさらって、太陽の陰に隠されたものを浮かび上がらせようとしている。