夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

「アルジャーノンに花束を」を読んで

この前行きつけのカフェの店長と感動した本の話になり、そこで話に出た「アルジャーノンに花束を」を貸してもらいました。

そして、読んでみたら面白かったので、450ページぐらいの本ですが、4日ぐらいで読み終わりました。独創的な発想と内容の本だったので、夢中になりました。

話の内容は32歳の知的障害のある、青年チャーリーが手術を受けて、天才に変貌するが、取り巻く周囲の反応や変化した自我に戸惑う。そして、次第に手術の効果が薄れてきてしまうというあらすじです。

チャーリーは知能が上がるにつれて、傲慢になり自己中心的になり孤立するのですが、それはある意味で本当だと思います。僕は中退ですが、慶應大学に通っていたので、頭のいい奴・できる奴のなんとなく人を馬鹿にした態度やなんでも理屈や理性で考える愚かしさを知っているつもりです。もちろん高学歴だったり、知能指数が高くても、付き合いやすい奴やいい奴はいっぱいいると思うけど、相対的に見て、傲慢だったり、自己中心的な人間が多いというのは本当だと思います。

チャーリーは知能が低かった頃は仲間もいて、幸せだったのに、天才に変貌してからは、エゴイスティックになり、孤立し、酒や煙草を常習するようになり、堕落していきます。物事を論理的に自己中心的にしか考えられなくなり、謙虚でいることや他者を愛することを忘れてしまいます。続きが気になった方はよかったら買って、読んでみてください。

知能とは何か?生きるとは何か?人生にとって本当に必要なのは何か?そんなことを考えさせてくれる良書です。僕はこれからも仲間を大切にし、おごらず(おごりがちですが)、楽しく生活していきたいと思います。人生って理屈よりも感情が大切だと思うし、隣人と仲良くできたら、幸せなんだと改めて思いました。

今日も読んでくれてありがとうございました。今はフロイトの「精神分析入門」を読んでいます。皆さんもゴールデンウィーク予定が埋まってなかったら、読書など楽しまれてはいかがでしょうか?それでは。