夢・光・音

日々の生活の中で生まれてくる想いや感情を詩や文章などで吐き出そうと思います

2016-07-30から1日間の記事一覧

その3

和也は病状が安定した今でも、時より猛烈な不安や憂鬱にさいなまれることがあった。頓服薬を飲んでも、不安や憂鬱・怒りは収まらないことがよくあった。そういう時は一日中絶望的な想念を抱きながら、布団で横になったり、怒りを壁に穴をあけることや母親に…

その2

もう一人の親友は19歳年上の只木さんだ。只木さんは熱心なクリスチャンで、哲学や文学にも造詣が深い。和也は20歳の頃から文学を志しているのだが、只木さんの指摘やアドバイスはいつも参考になったし、励ましにもなっていた。只木さん自身も詩や日記を書く…

この前のとは別の2ヶ月くらい前に書いた読み物、載せます その1

麻美は言った。 「あなたとは付きあえない」 予想していた答えとはいえ、和也は傷ついた。何度フラれても、慣れることはない。「俺はモテないんだ」という刻印がより深く・厚く自分の心に刻まれた気がした。 海沿いの公園で告白し、最寄りの駅まで並んで歩い…